2023.10.12
中学3年生 女性 バスケットボール部
現病歴
試合中、ジャンプからの着地で相手の足の上を踏んでしまった際に捻り受傷。疼痛と腫れが酷かったため、アイスバケツで冷やした後、会場近くの救急病院受診。レントゲン上骨折は認めなかった。腫れがと疼痛のため両松葉杖にて完全免荷(足をつけない状態)にて来院。
来院時所見
足関節周囲の腫脹が酷く、足関節動かせない状態であった。足関節外側靭帯の圧痛が高度で靭帯損傷による炎症も疑われた。
症状に対する仮説とアプローチ
捻挫時は距腿関節(足首の内と外くるぶしとその間に挟まれる距骨という骨がつくるいわゆる足関節)の関節機能異常がほぼ起こります。これらは捻挫時に強い外力が加わり、酷い場合、靭帯損傷すると同時に距骨という骨が捻れた状態になります(そのまま骨折する場合もあります)。その距骨が捻れた状態のため、足関節の動きは制限され、荷重も困難となり、高度な疼痛が出現していと推測できました。下腿部の筋群は防御収縮などで短縮しているため、まずは鍼、超音波、マッサージにて下腿筋群を弛緩させ、その後、柔道整復師により徒手で距骨を元の位置に整復します。損傷の可能性のある靭帯や腫れの高度な部分に置鍼、最後に円皮鍼(貼る鍼)とキネシオテープを網目様に貼り自然治癒力を促します。
コメント
何度か捻挫の経験があり、病院にて骨折の有無をきちんと確認した後に来院されたことが良かったです。もし、あの腫れと痛みの状態で先に私どものもとに来られた場合は、骨折等確認のため迷わず整形外科受診を勧めています。翌日には杖なしで足関節サポーターのみにて歩いて登校したとのことでした。(※痛みは軽減しても靭帯や関連筋群は何らかの損傷を受けているため、いきなり杖を外すことはあまり勧められません)捻挫後は適切な療養とリハビリが重要となります。